こんばんは、東北ローダーの まつい けん です。
本日は今年でなんと30年間現役を続けているログリフトFMZTの紹介です。
ログリフトFMZTとは現在皆様に大変ご好評いただいているログリフトF105ZTの原型となるクレーンです。


現在ある当社の資料よりFMZからF105Zまでの販売履歴を確認すると
FMZ(1990~1993)→ RZ(1993~1999)→ F105Z(1999~2020現在)となっています。
資料以前にも何台か輸入されているので、このFMZが日本で最初のログリフトではありませんが、シリアルナンバー91059のFMZは現在残っている当社資料のなかでは一番古いログリフトです。
今でもこれ以外のFMZを見ることがありますが、役目を終えてトラックから降ろされたものだったり、架装されていても不動車で使用していない場合が多いです。
このように現役バリバリで稼働しているFMZは日本で最後の1台かもしれません。

FMZ、RZ、F105ZTの主要諸元を比べてみると
【1990年~1993年】
ログリフトFMZT 87
・クレーン容量 91 kNm
・最大作業半径 8700㎜
・伸縮ブームストローク 2660㎜
・定格総荷重 8.0m-1000kg
・旋回トルク 21 kNm
・旋回角度 415°
・定格圧力 20 MPa
・定格流量 2×60~80 l/min
【1993年~1999年】
ログリフトRZT 867
・クレーン容量 95 kNm
・最大作業半径 8900㎜
・伸縮ブームストローク 2900㎜
・定格総荷重 8.0m-1200kg
・旋回トルク 25 kNm
・旋回角度 415°
・定格圧力 23 MPa
・定格流量 2×60~80 l/min
【1999年~2020年現在】
ログリフトF105ZT 87
・クレーン容量 95 kNm
・最大作業半径 8730㎜
・伸縮ブームストローク 2900㎜
・定格総荷重 8.0m-1200kg
・旋回トルク 25 kNm
・旋回角度 415°
・定格圧力 23 MPa
・定格流量 2×60~80 l/min
こう見ると、このシリーズで仕様及び性能的に大きな違いはありません。
日本で作業する場合に必要十分な性能を備えており、また、軽量であるため国産大型トラックに架装する場合にも一番相性が良く、ログリフトシリーズの中で最も人気のあるベストセラークレーンです。




ちなみに下の写真はカタログ写真にある伸縮ブーム1段のFMZです。このクレーンも現役バリバリではありませんが老体にムチを打って稼働中です。

ヒアブログリフトは使用状況にもよりますが定期的なメンテナンスを続けていけば30年以上も現役で稼働することが可能です。
最初は皆さん高価なクレーンだと思って購入することになると思います。しかし、ログリフトで仕事をし続ける事により、とてもコストパフォーマンスに優れた素晴らしいクレーンだと思う事になるでしょう。
それでは、今日も一日お疲れさまでした。